こども六法
山崎聡一郎 著
この本は、子どもと一緒に本を選んでいるときに見つけました。
「いじめや、虐待に悩んでいるきみへ」と帯にある通り、子どもたちに法律を味方につけて強くなってほしい、そんな本になります。
著者である山崎さん自身も子どもの頃いじめに悩んだ過去があり、学生時代から一貫して法教育を通じたいじめ問題解決について研究していたそうです。
分かりやすい説明と絵で法律が説明してあり、子どもにも本当に理解しやすいと思います!
子供だけでなく、大人にもすごく勉強になります!
●刑法第218条 保護責任者遺棄等
→子どもは生きるための世話をしてもらう権利がある
●民法第843条 親権喪失の審判
→助けてくれる大人は必ずいる!
この法律を知っていれば、ネグレクトを受けている子どもが自分の状況がおかしい、ときづくことができますよね。ほかの大人に助けを求めることもできるかもしれない。そして助けてくれる大人は必ずいる。
●憲法第19条 思想及び良心の自由
→みんなと違ってもいい。心の中では何を想ってもいいし、こう思いなさいっていう命令もできないよ!
子どもたちが人と違うことに、悩む日が来るかもしれない。そんなときに日本では法律で守られていることを知れば少し強くなれる気がします。
巻末には「いじめに悩んでいるきみへ」として、具体的にいじめとどう闘っていくのか(壊されたものは保存しておく、日記をつける等)という、メッセージがあったり、本当にさまざまな問題で悩む子どもたちの解決の糸口がたくさんあります!
この本が必要な子どもたちに少しでも多く届き、少しだけ前を向く勇気や希望を持てる、そんな子どもたちが増えますように。
法律は重要なのにあまりに難しくて、知らない、理解できないことが多い。
それが分かりやすく、理解しやすく書いてある一冊です!
未来の宝である子どもたちを守るために、自分自身を強くするために、大人の人もぜひ読んでみるとすごく勉強になります!
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